とんど最終章
前回の続きです。
新年明けた2021.01.10(日)。
【とんど】の準備の日です。
08:00に集合して、まずは近くの山へ竹の切り出しから。
この日ばかりは人手がいるので、自警団員も総動員しての作業になります。
山奥から1本ずつ切って、土場まで運びます。
切っては運んでを繰り返すこと約4時間。(今年はちょっと時間がかかり過ぎました)
2トントラックに目一杯積み込みます。
その数70本(たぶん、、、)
運転も大変です!!!!
そして昼からは、組み立てをします。
いろんなやり方がありますが、鎌田ではどうやって組み立てるのかというと
(1)切ってきた竹を番線を使ってH型にしたものを2~3組作る
(2)それを先月から干しているシンギを中心にして矢倉にする
(3)切ってきた竹をひたすら立てていく
⇒この作業がまたしんどい(笑)
(4)隙間には藁や竹の葉などを詰め込んでボリュームを出す
(5)恵方を確認して、藁を多めに入れておく
※恵方から点火です
と文字に書くとこれだけですが、実際にはちょ~重労働(@_@。
終わったときにはすっかり日が暮れてしまっていました。
鎌田の場合は、とんどを組み立ててから点火までは約1週間あります。
その間に、雨や雪、風の事前の猛威に耐えなければいけません。
実際去年は前日に倒れてしまい、当日みんなで立て直しました(>_<)
今年も1/12に12年ぶりの積雪があり、どうなることかと思いましたが、
今年はなんとか耐えてくれました^^
そして迎えた本番当日
男の自警団員が点火する慣わしです。
が、今年は該当者なしということで、自警団員の息子たち(数えで12歳)に点火してもらいました!!!
もちろん防火服を着せて大人が横についてサポートしました。
点火した子どもたちにはいい想い出になったと思います。
点火すると火が一気に燃えあがり、竹のパチパチと爆ぜる音が夜に響き渡ります。
この音を聞くと
「あぁ、今年も無事にどんどができたなぁ~~~」
とちょっぴりセンチメンタルな気持ちに。
この火種(おき火)を持って帰って、お餅を焼いたり暖をとったりするのが習慣らしいです。
ぼくは鎌田に来てから「とんど」を知ったので、こんな伝統がいまでも続いているというのはすごいなぁと思いました。
24:00くらいまで日の当番をして、きっちり消してから帰宅。
そして次の日は、片付けです。
朝から一輪車で灰を運びます。
矢倉を支える杭もしっかり抜き取らないと、田んぼを借りている人に怒られます(耕運機が壊れるから)
どこに何本打ち込んだかを確認しながら、しっかりチェックです。
燃え残った竹などもドラム缶でしっかりと焼いて、後片付け完了!!!
そしてこの伝統はまた来年の自警団員へと引き継がれます。
以上、現場から「いぐち」でした~~~