美容を通してお客様に笑顔と元気をお届けする!
香芝市商工会女性部「ひるのぶ」会員紹介
今回は、訪問美容「Bちゃん」の房川綾子さんにお話を伺いました。
(取材、文 … 呼動バランス操体インストラクター 上山貴代美)
写真協力 介護付き高齢者住宅 倖寿の丘
訪問美容では、どんなことをされているのですか?
外出できない高齢者やご病気の方のお宅や施設を訪問して、カットやパーマなど美容室と同じメニューを提供しています。ポータブルシャンプー台を持ち込んで、洗髪サービスできるのが、自慢です。
それに、カットやパーマをしている間は、幸せ・楽しさ・癒される空間づくり。美容室に行った雰囲気を提供したいと心掛けています。
現在、お客様の90%が高齢者で、在宅と施設が半分半分ってところです。
このお仕事をするきっかけは?
以前は、美容室で働いていました。
出産して、専業主婦の時期に、近所の小さいお子さんやご年配の方のカットの依頼を引き受けていました。
23年前、祖母が重度の認知症を患って。まだ、ケアマネージャーがいない時代です。(家族が面倒を見るのが当たり前…って頃ですね。)
2年後には、末期ガンで寝たきり状態となった父の介護もしました。
これらの介護経験から、訪問美容への思いが強くなり、35歳の時に、活動を始めました。
だから、高齢者やご病気の方とのおしゃべりは、得意なんです。
それから5年後、訪問美容Bちゃんを立ち上げました。
私を通して、社会とつながり、心を癒してもらいたい。
カットの後は、皆さん若返るんですよ!
美容室で働いていた時よりも、感謝の言葉を多くもらえるのもうれしいですね。
「Bちゃん」って、覚えやすいですね。どんな由来があるのですか?
どんな方でも覚えやすく、美容室の「び」さえ言えれば検索できるようにと、美容室の「ビ」とビューティフルの「ビ」が被っているので、すべての人の美に応える想いでつけました。
今後、どのような活動をしていきたいですか?
訪問美容を一人で始めて、17年目になります。
これから訪問美容の需要はますます増えると思うんですね。
でも、訪問美容は、美容室での仕事と違って、お客様の命を預かっている仕事。
カットの最中に、お客様が意識を失う可能性もあります。その命の重みに耐えられないという美容師さんも少なくありません。
私の経験を伝えることで、訪問美容の垣根を下げ、訪問美容師を増やしていきたいです。
現在、訪問美容講座の制作に取り掛かっています。
インタビューを終えて
明るく元気な房川さん!
「お客様に、癒しの空間を作ることが私の仕事」、と自信を持っておっしゃる姿に、プロ意識を感じました。
ポータブルシャンプー台を運んで、設置。お客様と会話をしながら手を動かし、最後はお片付け。一連の作業をほぼ一人でされているって、すごいです!
地域の皆さんから、感謝され、頼りにされているのが、わかります。
これから訪問美容を目指す若者が、増えるといいですね。
ホームページURL https://www.b-chan.info/