女性の設計士って どんな精神力の人なの
令和3年6月に発足した香芝市女性部 =通称『 ひるのぶ 』会員の紹介です。
今回は、「変容研究所」中條からの質問です!
左側:質問者の中條 右側:店舗デザイン設計IKU の南さん
南さんは、ちょうど7年前に独立、店舗を中心に設計されています。
初めてお会いしましたが、共鳴、尊敬、尊重できるお話がたくさんありました。
では、女性の設計士って どんな精神力の人なのか聞いてみましょう。
中條 : どちらかといえば男性社会だと思います。(今は違いますが)女性の割合は?
南 : 全国割合として8割が男性ですが、
今は、大学で建築の学科も増えてきているので、
2級建築士やインテリアコーディネーターなどの資格を持って、
工事現場で管理されている方が多くなってきましたね。
あちこちで女性の職人(大工さんや塗装屋さん)も活躍しています!
中條: その職種を選んだ理由は? いろんな苦労があったと思いますが。
南 : 実家の家業が工務店でした。
きっかけは…近くに工業高校があったので(笑)
身近な建築士を目指すことにしました。
父の知り合いの設計事務所で4年半ぐらい、
接待から図面のコピー役を経て、 住宅の工事に必要な許可書類を作成するのが主な仕事でした。
その後は家業を手伝い、子育ての間のブランクもありましたが、
店舗のリニューアルの依頼があり、挑戦することにしました。
現場では、熟年の職人さんが多く、
予想外な事が起きた時の大変さはありますね。
中條: お店やお家ができるまでに一番考えることは?( お客様の心理状態とか? )
南 : お家に関しては、ずっと注文住宅の設計が多かったので、
家族構成にあわせて女性目線で家事動線を重視しつつ、
空間のイメージしやすいようにすること。
心理状態というより、住む方の趣味やイメージなど『 拘りポイント! 』 を設計に取り込むことですね。
店舗の設計は、お客様のコンセプトを反映できるようにすることと、
接客の動線です。 店主とお客様の両方なので難しい課題が多いです。
中條: なるほど!と思う事がたくさんあります。
色々な目線。職人さん等々への気配り。
聞いているだけで大変さが伝わってきて疲れた~(笑)
工事が始まってからの思わぬハプニングがあるので、ドキドキします。
(中略)
中條: 今の仕事を続けてきて、一番良かったことや
仕事を通じて自分が本当に成長したなって思うことは?
南 : 今の仕事を続けてきて一番良かった事は、もちろん中條さんと同じです!
お客様に喜んでもらった顔を見た時は感無量ですよね~。
もう一つ付け加えるとしたら、使いやすいとか快適ですって言われたら、 それだけで設計者としての仕事ができたことに達成感があります。
少しは成長したな~って思うのは、人の話を聞いて理解するだけでなく、相手に対しても資料を準備して説明できるようになったことですね。
まったく同じ状況・条件ではないので、一つ一つ熟考して決める事や 全体をまとめていく楽しさ?を感じられるようになってきました。
中條: お互い仕事の内容は違いますが、人の為には同じですね。
働くは「はた」を「らく」にするって言いますが、
私たちの場合は「はた」に「楽しんで」いただく。と言うことですかね。
南さんは、今まで古今奮闘! 色んな思いを乗り越えてこられたのでしょうね。
そして今はその経験を受け入れて輝いている。素敵です。
これからも南さんの頑張りと感性で、
素晴らしいお家・店舗を建てていただきたいと思います。
そして女性部の皆さんと共に成長し、刺激しあえたら嬉しいです。
香芝市旭ヶ丘4-11-16