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香芝市に湧き出る泉と地下を流れる水路 ~吉野川分水について~(後編)

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Hello, World! ナベです。

前編では、大迫ダムから東西分水工までをご紹介しました。
引き続き、吉野川分水を追っていきます。

さらに西部幹線水路を進んだ水は、葛城市当麻へ。
ここに「馬見サイホン」の入口があります。
サイホンとは高い入口から低い出口に続く水路で、その間は出口より更に低い所をもぐっています。

ここを通過した水は、葛城市や香芝市の地下を通ります。
前編の最初に出てきた写真も、そうでしたね。


円筒分水工

そして香芝市別所へ。
道路のマンホールが「大和平野」となっているので、この下を通っている事がわかります。
ここにあるのが「円筒分水工」で、吉野川分水の施設の中でも特徴的なものです。

サイホンの原理により水位差による水圧で湧き上がった水が
内側に取り付けられた壁の仕切りによって、それぞれ必要な水の量に分けられる仕組みです。
住宅地に突然現れますが、開発される前は周りは山だったそうです。

ということで大迫ダムからはるばる60km以上を経てやってきた吉野川分水。
香芝市の地下を通っていますが、それが湧き上がるのが「円筒分水工」という事がわかりました。
これまでの経路も一部でしかなく、全部つなぐと約336kmもある壮大な事業です。

四方を山に囲まれた大和平野は昼夜の温度差が大きい盆地特有の気候。
そこで「ヒノヒカリ」が栽培できるもの、吉野川分水のおかげですね。
また農業用水だけでなく、生活用水としても奈良に住む人たちの暮らしを支えています。

吉野川分水について知ると香芝市の田んぼを見る時に
この水はずっと遠くからやってきたんだなぁ」と思うようになりました。


資料協力
大和平野土地改良区

参考文献:
大和平野土地改良区『吉野川分水ってなぁに? くらしをささえる大切な水の話』、2011年3月
奈良県農林部農産振興課『「吉野川分水」~豊かな水を求めて~』、2018年3月
奈良県農林部農産振興課『吉野川分水ウォーキングマップ』