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商売をする45歳未満の人へ

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お久しぶりです。
Cassiva(カッシーバ)初代編集長のナカムラです。

この春、10年間活動してきた香芝市商工会 青年部を卒業します。

今日はこれから商売をはじめる人、している人にとって「商工会」と「商工会 青年部」に入ることにどれだけメリットがあるのかを、卒業文集の代わりとしてお話しますね。

■ 世界が狭いと、インプットが不足する

皆さんは、どんな仕事をしていますか?

飲食業をしている方、建設業をしている方、デザインやプログラムなどITに関わる仕事をしている方などなど、さまざまな仕事をしていると思います。

ところで最近、仕事関係のひと以外と、仕事についての話をしたことがありますか?

無いという方が多いんじゃないでしょうか?

自分と同業、もしくは近しい業種の人との情報交換はとても有意義ですが、その業界の話しか出ませんよね?

でも、商売って自分の知らない世界や思いがけないところに新しい需要があったりします。

たとえば、建設現場の職人さんが利用するお店というイメージのワークマン。

私は普段バイクを乗り回していますが、友人の紹介でレインコートや防寒着などはワークマンで買うようになりました。
最近では、登山をする人やキャンプをする人などに向けたアウトドア商品にも力を入れているそうです。

自社製品を今までと違う世界の人が使ってくれる。
その「気付き」を与えてくれるのは、自分とは全く違う世界・業種・価値観の人です。
いつもとは違うインプットを得るためには、世界を広げなければなりません。

では、異業種の人とどこで知り合うの?
って思いますよね。

なにかのセミナーや商工会に属していても、そんな出会いとご縁に巡り合うことはめったにありません。
異業種交流会もいいのですが、そこで出会った人のほとんどは二度と会わない人ばかりです。

でも、商工会青年部での出会いは違います。

定例会のあとの飲み会で、商売の悩みを相談している風景がよくあります。

■ すべてのプロジェクトは自分の商売につながる

改めて「商工会 青年部」について紹介しておきますね。

商工会青年部とは 商工会を形成する1部会で、商工会の事業を積極的に推進すると共に、経営者としての資質を向上させ、もって商工業の総合的な改善発展を図り、あわせて地域の振興・発展、社会一般の福祉の増進、新しいまちづくりに取り組む組織です。

全国商工会青年部連合会 WEBサイトより

とありますが、私なりの言葉で言うと

「商工会に入っている45歳までの人たちが、商売をより繁盛させるために、一緒に活動して勉強していこうぜ。ついでに、地元がもっと発展するようにもがんばろうぜ!」

がテーマの部活動です。

今、香芝の青年部員は40名ほどいます。
製造業・飲食業・サービス業・建設業・IT業・デザイン業などなど、様々な職種の人達が集まり活動しています。

青年部に入ると普段は会うことがない、自分とは全く違う業種・価値観の人たちと出会うことができます。
でも、出会うだけでは意味がありませんよね。

本音で商売についての話ができて、一緒に悩んでくれる商売人の友達がほしいですよね。

そのために青年部では年間を通して様々なプロジェクトを行っています。

これらはすべて自分の本業には直接つながらないにも関わらず、青年部員が自ら企画、運営をしています。

なぜ、こんな活動をしているのかというと、同じプロジェクトに時間をかけて取り組み、同じ釜の飯を食うことで、相手を深く知ることができ「知人」が『かけがえのない戦友』になるからです。

その結果として、新しい商売が生まれ、地元が盛り上がるきっかけになります。

私には「夜12時を過ぎても友人と飲みにける場所が香芝にほしい」という夢があります。

そのためには、自分の商売がある程度うまくいくことはもちろん、香芝で夜遅くまで店を開けていてもお客が来る街にならなければ実現されません。

青年部員として様々なプロジェクトに携わって10年経ち、その夢が少しづつ叶うようになりました。
これって、小さい夢だけれども素敵なことだと思いませんか?

青年部で共に活動してきた先輩たち。今でも事あることに飲みながら相談にのってもらっています。

■ 青年部の定年は45歳。だからこそ45歳未満の人は考えてほしい

はっきり言って、青年部の活動はめんどくさいです。
毎月かならず定例会はあるし、プロジェクトに携わるのも楽じゃないし…

とくに創業した人にとっては、自分が動かないと仕事が回らないから、部活に時間を取られるのはバカバカしいって思う人が多いはずです。

でもね。

自分にちかい年齢で、同じ地域で商売をやっている人に出会って、違う価値観、違う仕事のやり方を学べる機会ってそうそうあるものでは無いですよ。

初めの方に「世界が狭いと、インプットが不足する」と書きました。
これには「世界が狭いとアウトプット先も不足する」と続きます。

商売を続けて、広げていくためには良いインプットとアウトプットが必要です。

それらを得る場所の一つとして、青年部という「部活動」に参加することは良い選択肢だと思います。

これを読んでくれている45歳未満の商売をする・しているみなさんには、自分の商売をより良くする機会と場所を青年部に入ることで得られます。

かしばのしごと展での一枚。一つのプロジェクトにこんなに多くの人が関わっています。

■ 45歳以上で商売している人にも「商工会」に入るメリットは大きい

商売をする上での悩みの一つが「お金」だと思います。

銀行から融資をうける。補助金をもらう。帳簿をつける。などなど、商売をする上では避けて通れないものです。

これが苦手な人は多いと思いますが、商工会に入ることで、これらの相談や実務のサポートなどを受けることができます。

実際、私の会社では数年前にかなり大きな金額を銀行から借り入れる必要がありました。
そのときに親身に相談に乗ってくれ、動いてくれたのが商工会のスタッフです。
あのとき銀行に直接行っても低金利での融資は受けられなかったと思います。

また、うちの会社では補助金の申請などのアドバイスを定期的にもらっています。
申請内容のアドバイスを受けた結果、ほぼすべての補助金をもらうことができています。

さらに事業計画書の書き方やPRのやり方などのセミナーなども定期的に開催していて「無料」で受けることができます。

他にもいろいろなサポートを商工会に入ることで受けることができます。
しかも、年会費1万円ぐらいで。

はっきり言って、商工会を利用しないのはもったいなさすぎです。

異業種の人、商工会スタッフとの会話から新しい商売につながっていきます。

■ 香芝に縁がなかった私が商売できている理由

10年前、香芝に越してきた私が商工会と青年部に入った理由は「こっちに友達いないよ。どうしよう…」でした。

越してきた頃は、地元には縁がない商売をしていましたが、青年部のプロジェクトに携わる中で、自分の世界では当たり前のことが、他の業種の人からはとても貴重であり、戦友のため、そして香芝のために役立てることを知りました。

今では奈良の中南和地域で、これまでの仕事をベースにして商売の幅を広げることができています。

全国にある商工会と商工会青年部に参加することで、皆さんの商売の幅は必ず広がります。

これを読んでくださった方の中で、興味を持った方はぜひ、お近くの商工会に相談してみてください。

五位堂でワリゴノアキヅという定食屋を開業した香芝みらい塾の卒業生さん。
写真を撮る仕事も香芝に来てから請け負えるようになりました。


最後に、自社の販促・広報で困っていらっしゃる方がいましたらぜひご相談ください。
あなたの商売をPRのプロがお手伝いします。