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【インタビュー】香芝の冬空を彩る祭り「冬彩」を創る

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こんにちは。
日々、バイクに乗って市内を撮影しまくっているフォトグラファー修行僧、Cassiva(カッシーバ) 編集長のナカムラです。

冬になると一層夜空が美しく見えるのはいくつか理由があるのですが、一つは空気が乾燥し水蒸気が少なくなるため透明度が上がること。そして気温が低いほど光がゆらぎ瞬くからです。

冬の花火やライトアップが美しいのはこういう理由があるからだそうです。

ところで、冬の香芝で20年も続いている、冬空を光と音で彩る幻想の祭典「冬彩(とうさい)」をご存知でしょうか?

撮影:吉田 善和 氏

今年は、12/19(土)に開催されます。

毎年、市役所の隣にある「今池親水公園」で行われているのですが、今年はコロナウィルス感染症の影響もありオンラインで開催されるそうです。

今回、冬彩の実行委員長である吉川 澄彦さんに「冬彩」はどういうイベントなのか?どういう思いで運営されているかなどのお話を伺わせていただきました。

───そもそも「冬彩」ってどんなイベントなんですか?

吉川さん:
今から20年ほど前の2001年に香芝町が香芝市になって10周年を記念したイベントを行うことになりました。

そこで私達のような香芝市に住む人々が集まり、考え、話し合った結果が「ただ華やかで楽しいだけのイベントではなく、人の心を温め、人と人とが緩やかにつながる祭りをしよう」だったのです。

香芝冬彩実行委員長 吉川 澄彦 さん

静かで美しい冬空の元で、ほのかなロウソクの灯りをともす。
そして、花火と和太鼓で彩りさらに美しさを深める。

冬を彩る香芝の祭りをやろう。

そしてできあがったのが「冬彩」なんです。

撮影:藤原 朋香 氏

───どういう方が冬彩を運営しているのですか?

吉川さん:
はじめは地元で商売をしている人達が中心となりスタートしたのですが、企画が進むにつれ、市役所の職員や地域の団体の人達など幅広い年齢層の人達がどんどん仲間になってくれました。

全員ボランティアとして手弁当で、何もない香芝のために新しい「文化」を創りたいという思いで、アイデアを出し合い実施に向けて活動しています。

昨年は100人以上の人がボランティアとして冬彩の運営に関わってくれました。

───イベントは継続するのが大変だと思うのですが、20年間も続いてきた理由はなんでしょうか?

吉川さん:
冬彩が大切にしていることの一つに「香芝の祭りだから、香芝の人が楽しくなければならない」というものがあります。

だからこそ、私達香芝市民が一緒になって積極的に「祭り」を作り上げることを大切にしています。

一体となって創りあげていく過程で培われる、世代を超えた、人と人とのさまざまな出会いやふれあいが生まれることで関わる人達の共感が生まれ続いてきたのだと思います。

撮影:伊藤 篤司 氏

正直に言うと「大変だからやめよう」という声も上がります。
実際、いろいろな事情で開催が危ぶまれたときもありました。

しかし歴代の実行委員長をはじめ多くのスタッフが声を揃えて言ってきたのが「継続することが大切」ということです。

たとえ100本のろうそくが灯るだけでも、それは香芝市民のための祭り「冬彩」なんです。

ですから、これからも世代交代をしながら継続させていきたいと思っています。積み重ねることが文化になるのですから。

───今年はコロナの影響もあると思いますが、どのように開催されるのですか?

吉川さん:
残念ながら今年はいつもの「今池親水公園」では開催できません。
そこで今年はYoutubeなどのオンラインを使って皆さんに「冬彩」を楽しんでいただきたいと考えています。

撮影:谷口 亮 氏

冬彩の華である「花火」と「音楽」をオンラインライブとして配信いたします。また、ご自宅で冬彩に参加していただくために自宅で作り灯せる「和紙玉セット」を販売しています。

こんなときだからこそ、ご自宅でご家族と一緒に冬の彩りを楽しんでいただければ嬉しいです。


「将来は、冬彩の日に香芝のすべての家で灯りをともして欲しい」

そう熱く語る吉川さんは本当に楽しそうで、冬彩に関わるすべての人が自分達が全力で楽しんで作り上げた結果が「冬彩」なのだと強く感じました。

冬彩 LIVE 2020は12月19日(土) 17:00からオンラインで開催です。
是非ご覧ください!!